ご近所の動物たちを温かい目線で描いたエッセイ集。
友人から誕生日プレゼントとして貰いました。本のプレゼントってあんまり貰ったことがないので、なんだか新鮮で、ちょっと(てか、かなり)嬉しかった!群さんの小説は時々読みますが、エッセイは初めて。表紙からしてモロ私好みな感じで、ワクワクしながら読みました。
面白かったーーーっ!!
表紙になっている外ネコ(というか、野良猫)のしまちゃんのエピソードが満載で、読んでる途中からすんごい会いたくなっちゃいました。
それにしても、このしまちゃんの描写がね~。読みながら、すんごい親近感を感じたんですよ。というのも、我が家にやってくる、ふてぶてしい野良猫(通称みーちゃん)にそっくりなんですもん!先ず鳴かない。鳴かずにじーーっと座って「ご飯くれー!」な念を送ってくる。そして、「ご飯くれくれー」って来るわりには、あげようと近づくと「しゃーっ」って威嚇するんですよね。「そんな言わないのー!」って言いながらあげるんだけど、みーちゃんだけじゃないのか!と分かって、ちょっとホッとしたというか何というか(笑)他の描写もソックリで、思わず母にも読ませたら「みーちゃんソックリ!」と同意してくれました。
猫ちゃんの記述にほっこりしつつ、大笑いしたのが蚊のエピソード。気持ちは分かりますよ。私も「ぷい~ん」という羽音を聞いただけで落ち着かなくなるし、なんとか駆除しなきゃと必死になりますもん。でも。でもっ!群さんには負けた(笑)蚊との攻防戦に、そ、そこまでするーっ!?と突っ込みつつ、笑いが込み上げてきて・・・。いや~楽しませてもらいました。
他にもお友達の家の犬の不思議な習慣とか、木彫りのクマのこと、ハツカネズミやサルと、色んな動物やエピソードが満載。どれも、作家さんってすごいなぁと思えるようなユニークな視点や、愛情たっぷりな文章に笑わされたり癒されたりしました。
最後は、まさかのエピソードで!しまちゃぁーーーん!!と叫びたい。でも、ピンク色の”あぶちゃん”には思わず笑いが・・・。その姿を想像して、読みながらニマニマしちゃいました。
最初から最後まで笑わせてもらって楽しい読書となりました。群さんの他のエッセイも読んでみたいと思いました。
素敵な本をプレゼントしてくれた友人に心から感謝。ありがとう!!
(2015.06.30 読了)