シリーズ第10弾。
ひゃぁ~10冊ですってよっ!と、誰彼かまわず言いふらしたい気分になっちゃいます(笑)このシリーズを読み始めた時は、まさかここまで続くシリーズにはなるとは思いもしなかったですねぇ。ビックリです!でも、太鼓判をどどーんと押しちゃうくらいに面白いので、ここまで続くのも当然と言えば当然なんだけどね。
古本屋「東京バンドワゴン」を舞台に1冊で堀田家の一年を描くスタイルのこのシリーズ。メインの登場人物は変わることは無く、マンネリと言われればそうかもしれなんですが、でも、そんなことはもう、どうでもいいレベルです(笑)だって、面白いんですもん。毎年、新刊を手にする度に、「あ~今年もまた堀田家のみんなに会えたなぁ!」とウキウキしちゃうんですもん。そして、毎回々、性懲りもなく泣かされちゃうのも、もはや恒例行事と言わずして何と言うのか!って感じです(笑)
・・・と、なんだか前置きが長くなっちゃいましたが。
今作も、あいも変わらず泣かされ、笑わされ、ちょっぴりヤキモキドキドキもさせられて、楽しい読書となりました。
そろそろかもなぁ・・・と覚悟はしていましたが、猫ちゃんの代替わりは寂しかった。我が家の猫が亡くなって、既に1年以上が過ぎたっていうのに、読みながらあの頃のことが思い出されて・・・。泣けて泣けてしょうがなかった。生きているものには必ず死が訪れる。分かってはいても、そんなにすぐには思い切れないし、フトした瞬間に寂しさに襲われもする。猫ちゃんもですが、今作ではこの世から去っていった人もいました。そこら辺の話がもっと語られるかと思ってましたが、意外とサラリと流されただけでしたねぇ。小路さんらしいといえばらしいかな。
そして、またまた新たにお仲間に加わった方が・・・。もう、覚えられないよーっ!・・・てか、すでに覚えることを放棄してますけどね(笑)毎回、巻頭の人物紹介図を熟読してから読み始めてます。あ、それにサチさんのご挨拶の中で堀田家の紹介をしてくれるので、それが本当に有難いです~。これからも、サチさんの冒頭の挨拶は続けて欲しいものです、はい。
今回は前回に引き続き、やはり研人ですね。高校受験ですよ。この巻で結果が出るというのは分かってたので、どうなるんだろう、とドキドキしながら読み進めました。結果が気になりすぎて、途中でラストが読みたくって!さすがに、それはグッと我慢しましたけどね。と、研人ばかりが気になっていた巻だったんですが、最後は花陽ちゃんに持っていかれたような・・・。いや~、かっこ良かった!花陽ちゃん、よく言った!と拍手を送りたくなりました。同時に、なんだか涙腺が緩んじゃって・・・。なんとも微妙な泣き笑い状態で読了したのでした。
と、花陽ちゃんの啖呵に持ってかれつつ、最後の最後は、やっぱり我南人の「LOVEだねぇ」です(笑)
ホントいいなぁ、堀田家。温かくて優しくて、でも厳しくて。本当に素敵な家族です。これからも、ずっとずーーっと堀田家とお付き合い出来たらいいな。
ということで、すでに次巻が待ち遠しいのでした。
・夏 猫も杓子も八百万
・秋 本に引かれて同じ舟
・冬 男の美学にはないちもんめ
・春 ヒア・カムズ・ザ・サン
(2015.06.24 読了)
◆追伸というかなんというか。
いや、どうでもいいことなんですけどね。どうでもいいことなんですけど、実は私、ビートルズの楽曲の中で、このタイトルになっている「ヒア・カムズ・ザ・サン」という曲が一番好きなのです!なので、今回のタイトルを知ったときに、思わず歓声を上げちゃったくらい、すんごぉーく嬉しかったのでした。もちろん、読んでる間中、このタイトル曲が頭の中をヘビーローテーションしていたのでした。・・・てか、今も流れてる(笑)