帝都探偵絵図シリーズ第四弾。
図書館で遭遇して「ひゃぁ~待ってたよーぅ!」と大喜びで手に取りました。・・・と、楽しみに待ちわびていたのは本当のことなんだけど、出版されたのは4月だったようです。気付いてなかった。なんてこったい;;;
今回は”ロータスのお話”と言っても過言ではないかな。1編目でロータスと安西の出会いが描かれる。・・・って、安西さんって誰だっけ?という自分の記憶力の弱さを露呈しちゃいますが(笑)間が開きすぎちゃって、高広と礼以外の登場人物たちについての記憶があまり残ってなかった。まぁ、ぼんやり~とした記憶しかなくても、お話自体は楽しめたので良し、ってことで。
なんと言っても、少年時代の二人の初々しさが可愛い!でも、既にロータスは既に頭角を現してるって感じで、可愛いだけじゃなかったけどね。二人がこういう時を過ごしてきたんだというのがわかって良かったし、二人の絆の深さが窺い知れる物語にもなっていました。
それにしても、まだ幼さの残る少年が大人顔負けのことをしちゃうっていうのは、近くにいる大人となれば行く末を案じたくもなるだろうなぁと思いましたし、ここまでやれらちゃうと自信喪失もするし、恐怖も感じちゃうよなぁとも思いました。奇術師でしたっけ、同じ職業には付いて欲しくないみたいなことを言ってましたが、彼の言葉は私のような凡人でも深く頷けるものでした。
そしてもう1編、ロータスと安西少年の活躍が描かれた物語があり、最後の1編は大人になって再会した二人が描かれていました。一度、袂をわかった二人が、大人になり再会して選択の時を迎える。まぁ、ロータスの作戦勝ちということでしょうか。ここまでするか!?と思わないこともないですが、ここまでしないと安西の性格から言ってなかなか思い切れなかっただろうとは思いましたけどね。
そして、ここでようやく高広と礼が登場して「待ってました!」って感じでした。・・・が!期待してたほどの二人の絡みはなく。そういう意味ではちょっと物足りなかったかなぁ(笑)次は二人が出ずっぱりで大活躍するお話が読みたいものです。。。
・第一話 伴走者
・第二話 反魂蝶
・第三話 怪盗の伴走者
(2015.06.20 読了)