2015年05月06日

◆2015年4月の読書

GWが終わるという日にようやく4月のまとめです。
5月分の記事もたまってきてるので、ちょっと焦っているところです。。。


1.ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ(三上延) ★★★
2.少年探偵(小路幸也)★★★★
3.冷蔵庫を抱きしめて(荻原浩)★★★
4.桜の下で待っている(彩瀬まる)★★★★
5.太宰治の辞書(北村薫)★★★★
6.コンビニたそがれ堂セレクション(村山早紀) ★★★
7.虚ろな十字架(東野圭吾)★★★★
8.9.居酒屋ぼったくり・居酒屋ぼったくり②(秋川滝美)★★★
10.火花(又吉直樹)
11.手のひらの幻獣(三崎亜記)★★★★


2015年4月の読書は11冊。5つ★はありませんでした。
2015年合計48冊。月平均12冊。


そして、読了数には入ってませんが、記事にした短編が一つ。雑誌掲載の有川作品でした。

特別読み切り 三匹のおっさん(有川浩)雑誌「小説新潮」2015年5月号掲載短編。



なかなか読めませんねぇ(^^;どうも、そういうペースが出来上がってしまっているようです。ということで、図書館の予約を思い切って断捨離しました。20冊の枠いっぱいに予約を入れてたんですが、借りて帰っても読まずに返却・・・ということが続いていて。おまけに、他人様にお借りした本が部屋で山積みなってる状態も気になっていて・・・。ここは、エイッと思いきってキャンセルしてみました。お蔭で、このGW中に、お借りしてる本はなんとか制覇出来たかなという感じであります。あ、あと2冊ほど残ってるような気がするけど・・・そこは今週末までには読めるはず!ということで(笑)人間、思い切りは大事ということを学んだ春でした。

ここで、気を抜いて、また予約枠いっぱいにしちゃわないように気を付けます。。。



で。読書以外では、何かな。あ、卒業があれば入学があるということで、姪っ子がめでたく中学校に入学いたしました。部活は吹奏楽部に入るそうで、すでに仮入部して頑張っているみたいです。おばちゃんは、大会の度にカメラを持って出没しちゃいそうでーす。嫌われないようにほどほどにしときます(笑)


あ、そうそう。毎年恒例行事と化した感のなる「スターダスト・レビュー」のコンサートにも行ってきました。ちょっと遠い席でしたが、笑って聴き惚れて楽しい時間を過ごすことができました。それにしても、要さんの喉ってどうなってるんでしょうね。3時間強、歌いっぱなししゃべりっぱなし。それでも素敵な歌声を聞かせてくれました。おまけに、LIVE終了後にはラジオの収録があるって言ってましたが・・・凄すぎ。また、来年も行けたらいいな。

そして、そして。フィギュアスケートでは国別対抗戦が行われました。国際試合とはいえ、ある意味お祭り騒ぎのような大会なので、そこまで期待してなかったんですが、各国からトップ選手たちが来日してくれまして。ワールドが終わっての試合だったのに、みなさん素晴らしい演技を見せてくれました。興奮したり感動したり。楽しい時間を過ごせました。まぁ、TV放映には物申したいことはたんまりありますけどね。
もう、テレビ朝日のフィギュア放送はリアルタイムでは観ないかなと思いました。どうせ、LIVE放送じゃないしね。余計な映像が多すぎてイライラ。こんな振り返り映像や過去映像を流すよりも、LIVEで一人でも多くの選手の演技を流してくれよー!と、TVに向かってクレームつけま利でした。

・・・愚痴ってしまった。この辺で。

それにしても、一年って早いですね。真央ちゃんが休養宣言して1年が過ぎました。大ちゃんは引退して、すでにアメリカに留学してしまったし。なんでもスケート靴は置いていったそうで、それを聞いて寂しく感じるともに、彼の覚悟も感じたのでした。鈴木さんや織田くんも、すっかりプロ選手としてスケートはもちろん、他の分野でも活躍されてて。あっという間だったけど、織田くんが家を買えちゃうくらいの時間が過ぎたんだなぁと思うと・・・しみじみ。
もう少ししたら、真央ちゃんの進退も発表されるでしょうし。ドキドキしながら、その時を待ちたいと思います。個人的希望としては、現役を続けて欲しい。もう一度、真剣勝負の真央ちゃんの姿を観たいと思いますが、笑顔いっぱいにすべるアイスショーの姿を観ると、それも嬉しいなぁともおもっちゃうんですよね。どっちにしても、彼女の進む道を心から応援したいとは思っています。。。


5月は、もうちょっと読書も出来ますように。


(2015.05.06)
ラベル:読書記録
posted by すずな at 15:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手のひらの幻獣(三崎亜記)

刊行済みの短編集「バスジャック」に収められた「動物園」と、「廃墟建築士」に収められた「図書館」に登場した日野原柚月を主人公にした中編2編。

どちらの短編も印象に残っていた作品だったので、まるまる1冊をこのお話で刊行されたのは嬉しかった。本物そっくりな動物のイメージを「表出」することが出来る能力者たちの物語。

相変わらずの三崎ワールドを堪能しました。どうしたら、こんな世界を創れるのか。何度も書いてますが、一度でいいから三崎さんの頭の中を覗いてみたいものです。時々、理解するのに苦労することもあったけれど、そこはもうお約束って感じでして。「そういうものだ」と素直に受け入れることが肝心なのです(笑)

同じ能力を持つのに、なかなか一つになれないというのは、どこの世界でも一緒なんだなぁと思った。能力の差もあるし、個々人の性格や考え方でも違ってくる。だれもが、「正しい」と信じた道を進んでいるんだろうけど、それが、時として悲しい結果をもたらしてしまう。とっても切ない物語でした。

最初のお話もですが、2編目のお話は早い段階で「たくや君」の正体は分かってしまって・・・。一緒にいる柚月の気持ちはどうなんだろうと思うと、堪らない気持ちになりました。ただ、ラストは希望が見えて、嬉しい方向にいけそうな感じだったので良かったなぁと思いました。どうか、穏やかに・・・とはいかないかもしれないけれど、二人一緒に進んでいけますように。。。




(2015.04.30 読了)






手のひらの幻獣
集英社
三崎 亜記

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 15:17| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

火花(又吉直樹)

めちゃめちゃ話題になっていたんですが、「芥川賞がなんたら~」という煽り文句に、芥川賞が鬼門の私としては読みたいという気持ちになかなかなれなくって。どうしようかなぁと思っていたところに、職場の方から回ってきました。これは読めってことね、ということで、恐る恐る手にしたのでした。


*****

辛口感想です。
ご注意を。

*****








・・・うーーーーん;;;

これはね、私的にはちょっと合わなかったかな。やっぱ芥川賞は鬼門だわ。薄い本だったんだけど、なかなか乗れず。どこがどう面白いのか、さっぱり分からなかったです。文章自体も、なんか変に懲りすぎてるような気がして、どうにもこうにも・・・な感じでした。

何といっても、主人公が敬愛する先輩芸人の魅力が全く分からない。主人公が彼のどこにそんなに惹かれるのか、私にはサッパリ・・・。なので、どうしてそこまで?という思いが最後まで付きまとって、そこに引っかかったら、このお話は読めないですよねぇ。

単調でタイクツだなぁと思いながら読んだんですが、ラストの展開にはビックリしました。そこまでしちゃう?とひいちゃいました。でも、それが主人公が惹かれた先輩の才能なのかなとも思いましたが。まぁ、主人公もそんな先輩を諌めてたので、あれは違うと言われればそれまでですけど・・・。とにかく、テンション低く読んでたんですが、予想外なラストには驚かされたのでした。





(2015.04.28 読了)





火花
文藝春秋
又吉 直樹

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posted by すずな at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

居酒屋ぼったくり・居酒屋ぼったくり②(秋川滝美)

東京下町の居酒屋「ぼったくり」を舞台にした短編連作集。

ちょっと気になっていたら、図書館で予約する前に職場の同僚から回ってきました(笑)2冊同時に手元に届いたので一気読み。他界した両親が残した居酒屋を切り盛りしている姉妹と常連さんたち、そして美味しそうなお料理の数々。登場する人物に悪い人が居なくて下町の人情もの、という感じかな。

とにかく、出てくるお料理が美味しそうで!夜に読んだらキケンな作品でした。もうね、食欲を刺激されまくりなんだよね~。居酒屋なんだけど、チーズを使ったお料理が多かったのが印象に残ってるかな。というのもね、チーズ好きなので、どれもこれも美味しそうで困ったんですもん(笑)それもねー、なんだか私でも作れそうな気がするお料理ばかりでさ~。いくつかメモったので、そのうち挑戦してみようと思います。きっと想像より味は落ちるとは思うんだけどね(笑)

姉妹と常連さんたちのやりとりが軽妙で楽しくて良かったです。利き酒みたいなやり取りも「ほうほう」と興味深く読みました。ただ、お酒を飲むのは好きだけど、そこまで味が分かる訳でもないので、完全には理解出来てる訳ではないんですけどね。自分が美味しいと思うかどうかだけが基準なので、このお酒はなんちゃら~と言われも、あんまりピンとこないという・・・。だれか、飲みながら「このお酒は色が・・・」とかね、色々と講釈してくれないかな~(笑)


人情ものとは書きましたが、そこまで沁みる・・・という感じではないかな。ぶっちゃけ、ちょっと物足りない。軽く読めるのはいいけれど、その分、うすっぺらいというかね、物語に深み、みたいなものが足りないかなというのは否めない。すらすら読めるけど、もう一度じっくり読み返したいとは、あまり思わないかなぁ。もうちょっと何か・・・と思わずにはいられない、そんな印象でした。


美味しそうなお料理とお酒。思いやり溢れる常連さんとのやりとりは心地よく、楽しいさらりと読めたのは良かった。



(2015.04.25~26 読了)





居酒屋ぼったくり
アルファポリス
秋川 滝美

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居酒屋ぼったくり〈2〉
アルファポリス
秋川 滝美

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ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 14:36| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

特別読み切り 三匹のおっさん(有川浩)

雑誌「小説新潮」2015年5月号掲載の短編。

TVドラマで続編の放送が始まって、それに合わせての掲載で、ドラマ1話目の小説版という感じのようです。
・・・のようです、というのは、私の住んでいる地域では放映されていないから確認しようがないのですよ~(笑)最初の放映も、遅れて放映されたので、今回も同じようにリアルタイムではなくても観れるはず!と信じていますが、どうかな。

相変わらず三匹のおっさん達は健在。そして、ドラマオリジナルの登場人物だった、書店の若旦那がシッカリすんなり自然に登場(笑)そこら辺の手腕はさすが有川さんです。そして、妖怪~をメインにするあたりもさすがです~。ま、大人の事情ってやつですかね。思うところが全くない訳ではないですが、個人的には小説が面白ければOKなので、ね。

その「妖怪~」について、書店の若旦那が清一に説明する場面が面白かった。「乗っかるんです」という言葉がツボでした。って、笑いごとじゃなくってね。私も清一を見習って、いちいちつまづかず、まずは”乗っかる”ってことを覚えようと反省しましたです、はい。おばちゃん、頑張るよ(笑)


おっさん達の活躍もですが、大学生になった祐希と早苗ちゃんに再会できたのも嬉しい。いつ分かるんだろうと、その時をワクワクしながら待ち続けた身としては、早苗ちゃんと祐希の母親が顔見知りってことを祐希(と、早苗もなのかな)が知らさせるとうい場面が、サラリと流されちゃったのは、すごくすごぉーーく残念だったんだけどね。もっと、どっかーんと早苗ちゃんがアワアワとしたりってな場面を創って欲しかったなぁ・・・。ま、もう会えないかもと思っていた二人に再会できただけで嬉しかったので、欲を言ってはいけませんね。

おっさん達が活躍した幽霊事件の方は、後味は良かったけれど、やっぱりちょっと考えさせられました。伝統や技ということの重みや大切さ、そして、その物自体の良さをキチンと分かる人になりたいものだと、ちょっと反省していたり。なんでもかんでも、安さやお手軽さだけに飛びつくのは考えものだよな、ということも思ったり。

最後は笑顔で追われて良かったです。


この短編が出たってことは、ふたたびのふたたびを期待しちゃうんですが、どうなんでしょうね。そうなったら嬉しいんだけどなぁ・・・。




(2015.04.25 読了)






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posted by すずな at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

虚ろな十字架(東野圭吾)

なんとも重い作品でした。罪と罰。償い。そして死刑制度などなど、様々なことについて考えさせられました。

ペット葬儀社を営む中原の元へ、別れた妻が殺害されたと刑事が訪れる。その刑事は、以前娘が殺害された時の担当刑事でもあり・・・。

最初は娘の殺害と元妻の殺害が何か関係があって、主人公である中原が追いつめられていく・・・というような展開を予想していたんですが、これがまた予想外の方向へ進んでいきました。突き詰めていくと、元妻と過去の娘の事件が全くの無関係ということではないんですけど、それよりも何よりも、罪と罰について様々なことを考えさせられ、それに翻弄される人々に何とも堪らない気持ちにさせられた作品でした。

残虐な事件が起こると、その加害者に対して「死刑になってもしょうがない」と、そんな気持ちになります。それだけのことをしたんだから、自分も同じ立場(?)になってみればいいんだと、そんな風に思ってきました。でも、その気持ちが大きく揺らいでしまいました。それが、果たして加害者にとって”罰”になるのだろうか。「償う」という気持ちは、誰かに強制されたからと言って湧いてくるものではないんですよね。そして、何を”罰”と感じるかも、それぞれ本人の受け止め方次第だということで・・・。被害者家族の思い通りに”罰”が与えられ、もしそれが死刑であったとしても、それがどれだけ加害者へのダメージになっているのかというのは、その加害者個々人によって違っている。それをもし被害者家族が知ってしまったら・・・。私がその立場だったならば、虚しいという言葉では到底、表せない感情に押しつぶされてしまいそうな気がします。

上手く言葉に表せませんが・・・。

それにしても、殺害された元妻の小夜子の行動は、どうだったんだろうと考えてしまいます。もちろん、気持ちも分からなくはないけれど、20年もずっと後悔と罪の呵責に押しつぶされそうになっていた彼らに、それ以上を求めるというのは、どう考えても彼女の気持ちには寄り添えないものがあります。そこまでする必要があるのかと、そこまで強要する権利があるのかと、もし、彼女の近くにいたならば詰め寄っていたかもしれません。彼らは十分に罰を受け、そして償ってきたように思うから。もちろん、彼らの犯した罪は罪だし、赦されるものではないとは思いますけどね。でも・・・と思ってしまいます。

こう思うのは、私の家族が被害者になったことがないからなのかもしれませんが・・・。

物語としては、面白くぐいぐいと引き込まれて読みましたが、様々なことを考えさせられ、なんとも後味の悪い読書となりました。






(2015.04.25 読了)



虚ろな十字架
光文社
2014-05-23
東野 圭吾

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ラベル:著者(は) 読書
posted by すずな at 10:22| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンビニたそがれ堂セレクション(村山早紀)

「コンビニたそがれ堂」シリーズ愛蔵版。
今まで発表されたシリーズの中からチョイスした作品に書下ろしを加えたもの。

ほとんどが既読でしたが、1編でも書下ろしが収録されていると言われれば「読まねば!」ですよねぇ。ということで、手にしました。既読ではあったんだけど、懐かしいもの、印象に残ってたもののオンパレードで楽しめました。楽しめたというか、じんわ~り涙腺を緩ませながら読んだんだけどね。

既読のお話も良かったんだけど、やっぱり書下ろしの「天使の絵本」が良かった。老大工が孫たちへのクリスマスプレゼントを探している時にたそがれ堂に迷い込んで(?)語り始めた、少年時代に出会った少女とのエピソード。温かく優しく、そしてちょっぴり切ない物語。じわじわと沁みるお話でした。

エピローグの風早三郎のお話も良かった。たそがれ堂の成り立ちが読めて嬉しかった。そして、もっともっと三郎と人々のお話が読みたくなりました。シリーズ続編を是非!!

というか、風早の街の他シリーズも読みたくなりました。いつか読みたいと思いつつ、なかなか手が出せないでいるんですが、今年こそは手に取りたいです。



・あんず
・人魚姫
・星に願いを
・天使の絵本
・花明りの夜に
・エピローグ 風早の伝説
・創作メモ ~後書きにかえて




(2015.04.24 読了)






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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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