この本の発売日前日くらいにネットでまとめサイトみたいなものを目にして、母親の娘への愛情にグッときたんですよね。で、読んでみたいなぁと思って地元図書館で検索したら、購入予定に上がってたので速攻、予約したのでした。
予約順位は2番目。なので、予約してから手元に届くまでにちょっと時間がかかりました。図書館に取りに行くのも引取期限ギリギリで行ったしね。で、その間に、世間ではこの本がすごーーく話題になっていって!ネットではもちろん、新聞でもどどーんと大きな広告が掲載され、TVでも取り上げられ・・・。その話題の大きさと世間に伝わっていく速さにビックリ。なので、ちょっと(あくまでも、ちょっと/笑)ひねくれ者のワタクシは読むのを躊躇しちゃいました(笑)ホント、ここまで話題になるとは思わなかったよー。
ということで、ちょっとテンションを下げながら話題の本を読んだのでした。・・・って、前置きが長すぎ(笑)
んー。ん~~~~~。
思わず唸ってしましました。だって、あちこちで取り上げられてしまったお蔭で、最後の娘さんの手紙内容まで知ってしまっていたんですもん。こういうのはサプライズで読むから、その驚きも相まって感動度合いが大きくなるんだよね。それが、それを事前に知ってから読めば、当然のことながら感動も半減しちゃうもんです。おまけに、最初にネット見て大うけしていた、試験前の「勉強しろー」やシツコク何日も続けたお母さんにも「プレゼントくれー」なお弁当が掲載されていなかったんですよね;;;あれを、じっくり見たかったのになぁ・・・と残念な気持ちも大きかった。
結局、ネットで最初に見た時には、思わず涙した重箱に詰められた”最後のお弁当”を淡々と見てしまったという;;;気持ち的に、すごーーく残念な感じで、なんか失敗したなぁと、そんな気分になったのでした。
お弁当の内容も、最初は「キャラ弁」全開って感じだったけど、途中からは「メッセージ弁当」って感じで、ご飯の上に乗せたチーズに海苔で文字が書いてあるだけ、みたいなお弁当が多くなっちゃって・・・。そこら辺も、ちょっと期待ハズレというかガッカリだったかな。ま、そのメッセージには笑わせてもらったけどね。
でも、3年間ずーーーっと、娘さんへのメッセージを綴りながら続けたお弁当は本当にすごいと思います。私は毎日、職場にお弁当持参なんだけど、自分の分だからというのもあって、か~な~り~手抜きだし。自分の分だけだから好き勝手に適当に作ってるけど、それでもやっぱり面倒くさいと思うこともあるし。でも、この著者は、3年間、何があっても、栄養バランスを考え、見た目も華やかなキャラ弁を作り続けてこられたんですよね。娘さんはともかく(笑)、娘さんのお友達が喜ぶような楽しいお弁当を3年間ずーっと。本当に凄いと思います。娘さんへの愛情が無ければ出来ないことですよねぇ。その愛情とユーモアがじわじわと心に響きました。
これきっとね、ネットであらかた見てなければ、そして、ここまでメディアで取り上げられてなければ、もっと楽しめたんだろうなぁと思います。そう思うと、読む前に情報を入れ過ぎたことをチト反省。今後は気を付けよう。。。
(2015.02.28 読了)
2015年03月04日
2015年03月03日
ゆめみの駅の遺失物係(安東みきえ)
図書館でふと目にして、何故だか引かれて手に取りました。ほんわかした装丁とタイトル。文章がひらがなで、内容も同じようにほんわか。でも、書かれている物語はちょっと切ない。作中作の7つの物語が、童話のようで、抽象的ということもあって様々なことを考えさせられました。
主人公の女子中学生が、電車の中で「失くしちゃった」とつぶやくと、乗り合わせたおあばさんから「いしつぶつがかり」に行けば見つかるよと教えてもらう。主人公が由米美濃駅(ゆめみのえき)の遺失物係を訪ねると・・・。
主人公が訪ねた「遺失物係」は、傘とか携帯とかの荷物ではなく、みんなが失くした「取得物語」が届くところ。様々な人々が、失くしてしまった物語を探しにやってくる。そんな場所があるなら、私も行ってみたいなぁと思いました。失くしてしまった物語っていうのは無いけどね(笑)いや、実はあるけど分かってないのかもしれない。でも、きっと、「分からない」と言ったら、係りの人が一緒になって探してくれそうだし。どんな物語に出会えるのか、ちょっと知りたいなぁと思っちゃいます。
登場した「拾得物語」の中で印象に残っているのは、火曜日の「飛べない鳥」土曜日の「まっくらけっけ」日曜日の「青い人魚とてんとう虫」かな。最後の日曜日の物語は、てんとう虫がどうなっちゃうのかとヤキモキしちゃったけれど、最後に飛び立ててホッとしました。お話を聞いていた少女も同じように飛び立てるのかな、と思わせるラストで良かった。あ、水曜日の「バク」も好きだったなぁ。思わずうるっとしちゃいました。
少女は自分が失くしてしまった物語を見つけながら、他の人が探している物語も一緒に聞いていく。時には、探すのではなく届けられた物語を聞くこともあって、少しずつ少しずつ、何かを得ていく。切ない物語が多かったけれど、優しくホッとできるような、そんな作品でした。
(2015.02.27 読了)
主人公の女子中学生が、電車の中で「失くしちゃった」とつぶやくと、乗り合わせたおあばさんから「いしつぶつがかり」に行けば見つかるよと教えてもらう。主人公が由米美濃駅(ゆめみのえき)の遺失物係を訪ねると・・・。
主人公が訪ねた「遺失物係」は、傘とか携帯とかの荷物ではなく、みんなが失くした「取得物語」が届くところ。様々な人々が、失くしてしまった物語を探しにやってくる。そんな場所があるなら、私も行ってみたいなぁと思いました。失くしてしまった物語っていうのは無いけどね(笑)いや、実はあるけど分かってないのかもしれない。でも、きっと、「分からない」と言ったら、係りの人が一緒になって探してくれそうだし。どんな物語に出会えるのか、ちょっと知りたいなぁと思っちゃいます。
登場した「拾得物語」の中で印象に残っているのは、火曜日の「飛べない鳥」土曜日の「まっくらけっけ」日曜日の「青い人魚とてんとう虫」かな。最後の日曜日の物語は、てんとう虫がどうなっちゃうのかとヤキモキしちゃったけれど、最後に飛び立ててホッとしました。お話を聞いていた少女も同じように飛び立てるのかな、と思わせるラストで良かった。あ、水曜日の「バク」も好きだったなぁ。思わずうるっとしちゃいました。
少女は自分が失くしてしまった物語を見つけながら、他の人が探している物語も一緒に聞いていく。時には、探すのではなく届けられた物語を聞くこともあって、少しずつ少しずつ、何かを得ていく。切ない物語が多かったけれど、優しくホッとできるような、そんな作品でした。
(2015.02.27 読了)