シリーズ5作目にしての完結編。
リストラ請負人の真介が主人公ということで、様々な職業の内部事情を垣間見れたようなシリーズでした。それも、とうとう完結なのかぁとちょっと感慨深かったり。完結ということは、真介と陽子の関係がもっと進展するのかなと、そっちも気になったり。でも、結局、そちらは期待通りとは行かなかったなぁ。完結編の本作は、真介の転機というか、転職のついてのお話がメインでした。
それにしても、真介のキャラってこんな感じでしたっけ?ここまでシッカリしてて、人情味溢れてるようには感じられなかったんだけど。自分がリストラした人に年賀状を送っていたり、数人とはずっと繋がりを持っていたりと、読みながら驚いた。驚いたというか、凄いなぁと尊敬した。いつか、こういう転機が訪れるだろうことを見越していたような行動。若いのに・・・と、思わず目を瞠ったおばちゃんなのでした(笑)
私も、もっと先のこととか、色々なことをちゃんと考えていかなきゃいけないなぁと反省もしたのでした。人と人の繋がりって本当に大切なんだということも改めて実感したのでした。
読み始める前に想像していたラストとはかなり違ってましたが、かなり満足できました。面白かったなぁ。出来ることなら、また真介に再会できないかなぁ・・・。
(2014.07.29 読了)