あのひとがほしい――。彩瀬まる、窪美澄、千早茜、花房観音、宮木あや子が、「略奪愛」をテーマに紡いだ書き下ろし恋愛官能小説集。
好きな作家さんの名前がずらりと並ぶアンソロジー集でした。その中で、花房さんだけが初読み作家さんだったんだけど、何の違和感も無くするりと読めた。そのうち、他著書を読んでみたいなぁと思いました。
テーマが「略奪愛」の”恋愛官能小説”ということで、それなりに覚悟して読んだんだけど、読み慣れた作家さんということこともあったのか、そこまで身構えるほどでもなかったかなぁという印象でした。
特に印象に残って好きだった、宮木さんの「蛇瓜とルチル」かな。学園ドラマに出演する10代のタレントと衣装さんの恋愛。思わず、現実にもありそうだなぁ・・・と、学園ドラマのあれこれを思い出してみたり。
あと、窪さんの「朧月夜のスーヴェニア」も好きだった。認知症の老婆が語る戦中の恋の物語。あの時代に、こんな情熱的な恋愛が出来たってのが凄いなぁ、と。でも、いつの時代でも人間の根本的な部分は変わらないんだから、そうでもないのかなぁとも思ったり。
・朧月夜のスーヴェニア(窪美澄)
・夏のうらはら(千早茜)
・かわいいごっご(彩瀬まる)
・それからのこと(花房観音)
・蛇瓜とルチル(宮木あや子)
(2014.07.19 読了)
2015年02月04日
平凡(角田光代)
「もし、あのとき・・・」を描いた6つの短編集。
誰だって、一度は「もし、あのとき・・・」と、選ばなかった人生に思いを馳せることがあるのではないでしょうか。それは、受験だったり、就職だったり、結婚だったりと人生の大きな節目だけではなく、その人にしか分からない「もし、あのとき・・・」だったり、毎日の小さな選択だったりもするでしょう。
私にも、今でも思い返す「もし、あのとき・・・」が数回はありますが、今の人生を後悔してるかと言われれば、それはそれで、ちょっと悩みます。NO!と即答できないのはアレだけど(笑)でも、「もし、あのとき」別な選択をしていたら、あの人とは出会わなかったかもしれない、こんな楽しみは、喜びは味わえなかったかもしれない。そう思うと、今の人生で良かったなぁと思います。
もちろん、たまーに「やっぱり、あのとき・・・」とちょっぴり後悔しちゃうこともあるけどね(笑)
と、そんなことをツラツラと考えてしまうような短編集でした。読了後に、じんわり沁みてくる、そんな感じで良かった。
・もうひとつ
・月が笑う
・こともなし
・いつかの一歩
・平凡
・どこかべつのところで
(2014.07.19 読了)
誰だって、一度は「もし、あのとき・・・」と、選ばなかった人生に思いを馳せることがあるのではないでしょうか。それは、受験だったり、就職だったり、結婚だったりと人生の大きな節目だけではなく、その人にしか分からない「もし、あのとき・・・」だったり、毎日の小さな選択だったりもするでしょう。
私にも、今でも思い返す「もし、あのとき・・・」が数回はありますが、今の人生を後悔してるかと言われれば、それはそれで、ちょっと悩みます。NO!と即答できないのはアレだけど(笑)でも、「もし、あのとき」別な選択をしていたら、あの人とは出会わなかったかもしれない、こんな楽しみは、喜びは味わえなかったかもしれない。そう思うと、今の人生で良かったなぁと思います。
もちろん、たまーに「やっぱり、あのとき・・・」とちょっぴり後悔しちゃうこともあるけどね(笑)
と、そんなことをツラツラと考えてしまうような短編集でした。読了後に、じんわり沁みてくる、そんな感じで良かった。
・もうひとつ
・月が笑う
・こともなし
・いつかの一歩
・平凡
・どこかべつのところで
(2014.07.19 読了)
実験刑事トトリ(原案:西田征史・ノベライズ:吉田恵里香)
TVドラマのノベライズ本。
動物生態学の学者だった43歳の都鳥博士が警視庁の中途採用試験に合格し捜査一課に配属される。指導役は正義感の強い若手刑事の安永。年上の新人刑事と若くて熱血漢の先輩刑事がコンビを組み、事件に立ち向かうが・・・。
ドラマのノベライズというのを、職場の同僚から回ってきて知ったという(笑)「ドラマになってて・・・」と言われて、「へ~そうなんだぁ・・・」という感じでした。そんな訳で、正直、そんなに期待してなかったんですよね。回ってきたから、しょうがないし、読むかな。と、そんな思いで読み始めたのでした。←めっちゃシツレイ;;;
ところが、ところが!思ってた以上に楽しめてびっくり(笑)確かに、ミステリーとしてはどうかなと思える部分もあったんですけど、その分、さらりと気軽に読めて面白かった。ちょうど眼科の定期検診があってその待合室で読んだので、余計にぴったりハマったのかなぁとは思います。
都鳥刑事の動物生態学の学者としてのアプローチ法が独特で、そういう部分はとても興味深く読めました。ドラマとは違ったオリジナルの続編が出ないかなぁ。それは、やっぱり無理かな。。。
(2014.07.19 読了)
動物生態学の学者だった43歳の都鳥博士が警視庁の中途採用試験に合格し捜査一課に配属される。指導役は正義感の強い若手刑事の安永。年上の新人刑事と若くて熱血漢の先輩刑事がコンビを組み、事件に立ち向かうが・・・。
ドラマのノベライズというのを、職場の同僚から回ってきて知ったという(笑)「ドラマになってて・・・」と言われて、「へ~そうなんだぁ・・・」という感じでした。そんな訳で、正直、そんなに期待してなかったんですよね。回ってきたから、しょうがないし、読むかな。と、そんな思いで読み始めたのでした。←めっちゃシツレイ;;;
ところが、ところが!思ってた以上に楽しめてびっくり(笑)確かに、ミステリーとしてはどうかなと思える部分もあったんですけど、その分、さらりと気軽に読めて面白かった。ちょうど眼科の定期検診があってその待合室で読んだので、余計にぴったりハマったのかなぁとは思います。
都鳥刑事の動物生態学の学者としてのアプローチ法が独特で、そういう部分はとても興味深く読めました。ドラマとは違ったオリジナルの続編が出ないかなぁ。それは、やっぱり無理かな。。。
(2014.07.19 読了)