2015年02月27日

かむさりやまのおまじない(三浦しをん)

神去なあなあ日常」「神去なあなあ夜話」のスピンオフ絵本。


山太が神去山で経験した不思議な出来事を描いた物語。

まさか、こんな可愛いスピンオフが読めるとは思ってなかったので、すんごくテンションが上がってしまいました。読みながら、山太かわいい!きゃー、楽しいーっ!とうほうほ大喜びしちゃいましたよ(笑)

あかさんとしろさんに遊んでもらった山太。村のみんなには心配をかけちゃったけど、楽しい一日を過ごせたんじゃないかな。
・・・私もまぜて欲しかったよーと、ちょっと羨ましく思いながら読んだのでした。



(2014.08.02 読了)






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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 05:37| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月26日

ラスト・ワルツ(柳広司)

ジョーカー・ゲーム」「ダブル・ジョーカー」「パラダイス・ロスト」に続くシリーズ4作目。短編2編と中編1編を収録。

もっと読みたい!と切望していたものの、「4作目も読めるとは!」と思っている自分がいたりします(笑)こういうスパイ物って、ネタが大変じゃないかなぁと思うんだけど、今作も含め、毎作々、とても楽しませてもらえて嬉しい限りです。ただ、タイトルがどうも気になる。これって、まさかシリーズ最終巻ってこと?ということは、いよいよ結城の正体やら何やらが明かされるってことかな?と、様々なことを思いながら読み始めたのでした。


・アジア・エクスプレス
疾走する特急列車を舞台に、D機関の諜報員である瀬戸とソ連の諜報員との駆け引き。逃げられない列車内での攻防ということで、緊張感はいや増し。どうなることかとハラハラ。きっと大丈夫!とは思いつつ、でも、今回はもしかして・・と、ドキドキしました。心臓には良くないけど、この緊張感がたまりません(笑)


・舞踏会の夜
華族出身の陸軍中将の妻である顕子が主人公。20年前に出会った人物との再会を願い舞踏会の夜を過ごす顕子の姿。会いたい相手は結城中佐のようだし、物語も淡い恋物語風で、これは今までのお話とちょっと毛色が違うなぁ。・・・と、そんなことを思って油断してた。最後の種明かし(?)で、そういうことかー!とギリギリしちゃいました(笑)



*****

3編目はネタバレ気味です。
未読の方はご注意を!

*****










・ワルキューレ
中編。これは、映画化された影響なのかな?と思ってしまったんだけど、ドイツでの映画撮影現場を舞台にしたお話でした。
なんだか、今回のスパイである雪村はやることが派手だなぁ・・・と、ちょっと戸惑いながら読んだら、そういうことか!なラストでした。このお話も、まんまと騙されちゃったよ(笑)D機関は陸軍の組織だったな、ということを改めて認識させられたのでした。陸軍と海軍の対比は面白いけれど、これってどうなんだろうとも考えさせられる。同じ国であっても組織が違えば考え方も違うのはしょうがないと思うんだけど、こういう組織くらいは共通というかね、統一させればいいのになぁと思わずにはいられない。まぁ、D機関自体が直轄の陸軍内でも異例の組織ということであるから、他軍との統一というのは余計に難しいんでしょうけどね。



あ~今回も面白かった!と読了して、おや?と思う。読む前に心配していた「これがシリーズ最終巻?」というのには答えが出なかったような。まだ続きそうな、そんな雰囲気なんだけども。だったら嬉しいけれど、どうなのかな。



(2015.02.24 読了)





ラスト・ワルツ
KADOKAWA/角川書店
柳 広司

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posted by すずな at 12:48| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

女王はかえらない(降田天)

第13回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

3章からなる作品。
うわ~怖い、怖い、怖いーっ!と、心の中で叫びながら第一部「子どもたち」を読みました。小学4年生のクラス内で起こった権力争い。女って怖いよー。・・・と慄く私も女なんだけど(笑)子供だからって舐めたらいけない。人間はいくつであっても、根本的なものは一緒。むしろ、子供の方が残酷ではあるのかなぁと思う。怖いと思いつつ、面白くって夢中で読んでしまいました。

それにしても、この章のラストの展開にはビックリ!まさか、ここまでとは思わなかった。これは、どうなるんだろうと期待に胸を膨らませて第二部「教師」を読み始めたんですが・・・。

確かに、最初は騙されてたんですけどね。途中で気づいてしまったら、「あ、そういうことかぁ~」と、ちょっと拍子抜けしちゃった部分もあって・・・。でも、第一部のラストで起こった事件がどうなったのか、そこが気になっていたので、テンションはそこまで下がらなかったかな。

そして、第三部「真相」はね、読みながらちょっと引いちゃった・・・。小学4年生がそこまでやるのかなぁというのもあったし、隠し通せたことに、ちょっとリアリティを感じられなかったんだよね。まぁ、確かに隠し通すための細工(?)はあったけれど、高校生くらいならまだしも、小学生でクラス全員が・・・というのは、無理があるような気がするんだよねぇ。子供だと侮ってる訳ではないけど、さすがにそれはどうかなと思ってしまったのでした。もうちょっと説得力のあるエピソードでもあればスンナリ受け入れられたのかなぁと思いますが・・・。

でも、おっさんについてと、その行動の真相には驚かされた。そっちかー!と悔しかった(笑)まんまと騙されてたよ。ま、でもね。そこは悔しいけど嬉しいので良しってことですね。





・第一部 子どもたち
・第二部 教師
・第三部 真相


(2015.02.22 読了)






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ラベル:著者(は) 読書
posted by すずな at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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