長野県警を退職した元刑事の福沢は、遺跡から見つかった女性の遺体をめぐる事件をきっかけに「つちくれさん」と呼ばれる考古学者と出会う。二人は事件の真相を追うが・・・。
うん、面白かった。
元刑事と考古学者という組み合わせも面白かった。二人もだけど、考古学者の秘書も個性的でキャラクターでも楽しませてもらいました。
「土が教えてくれる」という考古学者の言葉に「ホントかなぁ・・・」とか、ちょっと意地悪なことを考えながら読んだんだけど、へぇ~なるほどねぇと思うこともあったりして、そういう部分も興味深く読めました。
事件の真相については、そこまであっと驚く!ということは無かったし、トリックについても思い当たる節があったので、そういう部分で考えるとミステリ的にはちょっと弱いのかなぁ。でも、私はそんなことはあまり気にならずに読めたんですよね。途中で「もう、寝なきゃー」と思いつつも、そこでやめられなくって最後まで一気読みしちゃったし。
人が死ぬという血生臭い事件が発端で、最後も悲しいものではあったんだけど、なんだかちょっとほっこり出来るような雰囲気のお話でした。
これシリーズ化するのかな。僕僕先生とはまた違った魅力があって、続編が楽しみです。
(2015.01.03 読了)