「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第四弾。
気が付けばシリーズ4冊目!早いですね~。今回も、珈琲と焼き物のお店「小蔵屋」を営む草さんが遭遇する謎とその真相に、ちょっとハラハラしつつ、ほっこりさせられました。
このシリーズは”人情もの”というには、ちょっとビター色が強いんですよね。なんといっても、私の涙腺がそんなに緩まないんですもん(笑)万々歳で「良かったね~!!」という風にはならない。苦い部分は苦いまま、ちょっと顔をしかめながら「でも、まぁ、良かったよね・・・。」と呟くような、そんなお話。涙腺大決壊の人情ものは、それはそれで良さがあって、個人的には大好きなんだけど、こういう感じのも良いなぁ~と思ってついつい読んでしまいます。
今作のメインは紅雲町にある五軒だけの小さな商店街「ヤナギ・ショッピング・ストリート」。草さんが車にひかれそうになり、電器店の店先にあったマスコット「ドリ坊」を壊してしまったことから始まります。その時に拾った手紙の謎。そして、小蔵屋で始まったいやがらせ。ヤナギで進む改修工事の行方・・・と、色んな事が連鎖のように絡まって、それがひとつに繋がっていく。予想してたものとはちょっと違った展開になっていくのも嬉しかったりするんですよね。ちょっと悔しいけどね(笑)
陶芸家の壊した香炉の行方にはドキドキしちゃったんですが、まさかの結末に「そこか!」となりました。まぁ、そんなもんよねーと思わず笑みがこぼれました。
次はどんな草さんに会えるかな。続編が楽しみです。
(2014.10.21 読了)
2014年11月06日
眠りの牢獄(浦賀和宏)
初読み作家さん。
浦賀は、一緒に階段から落ちて昏睡状態になって5年が過ぎた恋人の亜矢子の兄に呼び出され、当時の友人たちと地下室に閉じ込められてしまう。解放の条件は亜矢子を突き落とした犯人が名乗り出ること。果たして犯人は・・・。そして、同時に進行する代理殺人の真相とは・・・。
え~実は、早い段階で色々と察しがついてしまって、その後はその確認のために読んだようなものでした。そんな訳で、浦賀のことや代理殺人の真相については驚きもなく・・・。やっぱりね、という感じだったんですよねぇ。出来れば、もうちょっとひねって欲しかったかなぁ。真相が分かっても楽しめれば良かったんだけど、分かってしまってからはワクワクとかハラハラとかをあまり感じられず。
そんな訳で、ちょっと残念な読書となってしまいました。
(2014.10.20 読了)
浦賀は、一緒に階段から落ちて昏睡状態になって5年が過ぎた恋人の亜矢子の兄に呼び出され、当時の友人たちと地下室に閉じ込められてしまう。解放の条件は亜矢子を突き落とした犯人が名乗り出ること。果たして犯人は・・・。そして、同時に進行する代理殺人の真相とは・・・。
え~実は、早い段階で色々と察しがついてしまって、その後はその確認のために読んだようなものでした。そんな訳で、浦賀のことや代理殺人の真相については驚きもなく・・・。やっぱりね、という感じだったんですよねぇ。出来れば、もうちょっとひねって欲しかったかなぁ。真相が分かっても楽しめれば良かったんだけど、分かってしまってからはワクワクとかハラハラとかをあまり感じられず。
そんな訳で、ちょっと残念な読書となってしまいました。
(2014.10.20 読了)