2014年10月01日

春、戻る(瀬尾まいこ)

良かった!瀬尾さんらしい優しく温かな物語でした。

結婚を控えた36歳のさくらの前に現れたのは「お兄ちゃん」だと名乗る20代の青年。怪しむさくらを意に介さず、あれこれと口出しをし、婚約者の山田さんとのデートにもついてくる。お兄ちゃんの正体は・・・。


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ネタバレあり。ご注意を!

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実は、お兄ちゃんって亡くなってて、さくらの結婚に不安を感じて現れた幽霊なんだと思ってました。さくらより年下ってところもポイントで、亡くなった時の姿のままなんだと・・・。だって、普通そう思うよねー!・・・って、誰に同意を求めてるんだか(笑)お兄ちゃんは絶対に幽霊だと思ってたら、ちゃんと現実の人間だったので本当に驚きでしたよ。そうきたかー!でした。でも、その正体が分かったときは思わず涙腺が緩んでしまいました。

さくらが忘れていた辛い過去と関わりのあったお兄ちゃん。そんなお兄ちゃんと関わるうちに、昔の記憶を取り戻していく。忘れた記憶は確かに辛いものだったけど、そんなにスッポリと忘れてしまえるものなんだろうか、とかも思っちゃった。子供ならまだしも、大人だったんだし。なんだか切なくなっちゃったんですよねぇ。まぁ、でもね、忘れてしまわなければ前には進めなかったんだろうし、しょうがなかったのかな。


最後の結婚式はウルウルしつつ温かい気持ちになれました。良かったなぁ。。。



(2014.02 読了)






春、戻る
集英社
瀬尾 まいこ

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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 05:31| Comment(4) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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