2014年10月24日

山女日記(湊かなえ)

更新が随分と滞ってしまいました。
まぁ、ちょっと「それどころじゃない」事態に遭遇しまして。バタバタと過ごしているうちに2週間以上が過ぎてしまってましたです。読書も出来ず、2週間かけてやっと1冊を読了したという;;;詳しくは「10月のまとめ」記事で・・・書くかな、どうかな。

と、それよりも記事UP!頑張りまする。。。



*****

様々な思いを抱えた女性たちが、登山を通して自分なりに進む道を見出していくという連作短編集。


まだ記事にしてないんですが、北村薫さんの「八月の六日間」とも似てるかな。違うのは、北村作品の主人公は一人なのに対して、こちらは短編毎に主人公が入れ替わるという点。北村作品のように一人の女性をじっくり描くのも良かったけど、様々な女性たちを登場させ、それぞれの人生が描かれたこの作品も良かったです。登場人物たちが短編同士で僅かながらも繋がっているのも良かったなぁ。そのリンクを見つけた時の「あ、この人は!」という喜びも味わえました。

登山って、一歩一歩前に進んでいくしかないから、その一歩ごとに想いが溢れ、心が乱れ、一歩ごとに心深くを見つめ、定まっていく。自分を見つめなおし、これまでの人生を仕切り直すには、すごくすごく良いのかもしれませんね。こういう登山をテーマにした作品を読むと、自分でもやってみたくなっちゃいます。でも、自然相手なので、危険も隣り合わせ。私のような素人が気安く出掛けるのには、ちょっと敷居が高いかなぁ・・・。体力もないしね;;;


どの短編も良かったけれど、特に好きだったのはバブルを経験した美津子が、お見合いパーティで知り合った神崎に誘われて登る「火打山」かな。ラストで明かされる美津子の過去に驚かされ、思わずニッコリ笑顔になっちゃいました。この二人は最後の「トンガリロ」でも登場して、二人のその後が語られるんだけど、すごく嬉しい展開で本当に良かったなぁ~と思いました。

あとは、小さい頃にお父さんに連れられて登山を始めた牧野さんが主人公の「槍ヶ岳」も良かった。親の老いって、なかなか受け入れられない部分もあるし、親から受けた愛情にも気付かない部分があったりもする。私自身も、親に対してイラついたりすることがあって、それが「老い」によるものなんだと、最近、気が付いたんですよね。ちょっとショックというかね、思うところもあったんだけど、少しずつ受け入れていかなきゃいけないなぁと思うし、自分が受けてきた愛情という名の「寛容さ」みたいなものを、今度は私が親に対して持つ番なんだろうなぁと感じているところだったりします。牧野さんが、次はご両親と一緒に登山できるといいなぁと、そんなことも思ったのでした。





・妙高山
・火打山
・槍ヶ岳
・利尻岳
・白馬岳
・金時山
・トンガリロ(ニュージーランド)



(2014.09.28 読了)







山女日記
幻冬舎
湊 かなえ

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 05:28| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月02日

◆2014年9月の読書

早いもので、もう10月!気が付くと、今年も残り3か月となってしまいました;;;いや、本当に早いねー。
ということで、9月の読書まとめです。


1.ナイト&シャドウ(柳広司)★★★★
2.殺人出産(村田沙耶香)★★★
3.ハケンアニメ!(辻村深月)★★★★★
4.すえずえ(畠中恵)★★★★
5.男ともだち(千早茜)★★★
6.さよなら渓谷(吉田修一)★★★
7.口入れ屋おふく 昨日みた夢(宇江佐真理)★★★★
8.仙丹の契り 僕僕先生(仁木英之)★★★
9.アクアマリンの神殿(海堂尊)★★
10.ことり屋おけい探鳥双紙(梶よう子)★★★★
11.パラドックス13(東野圭吾)★★★★
12.山女日記(湊かなえ)★★★★★
13.それは秘密の(乃南アサ)★★★★
14.スタープレイヤー(恒川光太郎)★★★★


2014年9月の読書は14冊。5つ★は2冊。
2014年合計111冊。月平均12冊。


なかなか楽しい読書が出来た1か月だったかな。夢中で読めた本が多かったような気がします。「読書の秋」もやってくるし、今年の残り3か月が充実した読書生活を送れますように。


小説以外では以下。


●月刊少女野崎くん(椿いづみ)


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職場の同僚から回ってきた時は「これはどうかなぁ・・・」と思ったんだけど、読み始めたら面白くって5巻までとんとんとーんと読んじゃいました(笑)4コマ漫画が続いていくという構成は、寝る前にちょっと、という感じで読めるのもいいかな。途中で止められなくって睡眠時間が・・・という心配がないし(笑)
続きを早く読みたい。


●ワカコ酒3巻

ワカコ酒 3 (ゼノンコミックス)
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2014-08-20
新久千映

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OLひとり飲み漫画。これを読むと、会社帰りにちょっと一杯!…ってのが出来ない自分がすごぉーーく悔しい;;;なんたって、車通勤な上に片道5分の通勤時間。会社帰りの寄り道もままならない身の上なんだもん(笑)電車通勤への憧れが増す漫画です。ワカコが羨ましい。これ読んでると、お酒が飲みたくなるんだよねぇ。肴も美味しそうだしさ~。キケンな1冊です。
この巻では、一人飲みだけではなく母娘の飲み(温泉旅行)も描かれていました。うわー、うちも同じようになっちゃいそうだなぁ;;;なんて思って、ちょっとゲンナリしちゃいました。まだ、温泉旅行はしたことないけど、来年の母の誕生日には誘ってみようかなと思ってたんだよねぇ。どうしようかなぁ、なんて心がちょっぴり揺れた親不孝な娘です^_^;
そういや、これってTVドラマ化されるようです。どなたがワカコ役をされるんでしょうか。出来るだけ漫画の雰囲気が壊れないことを祈るのみ。。。




え~読書以外では・・・何があったかな(笑)
特にこれ!ということは無かったような気がするんだけども。

あ!月末に姪っ子と映画を観に行きました。小6の姪のリクエストで「SEKAI NO OWARI」の映画を観たんだけど、コンサートに行きたくなっちゃいました(笑)実は姪っ子が聴いてるCDを借りて聴いてて「あ、いいな~好きだなぁ~」って思ってたんですよね。で、コンサートの模様を大画面で観れるのかなと期待してたんだけど、これがドキュメンタリーっぽいやつでして。歌ってるシーンは思ってた以上に少なかったんですよねぇ。お陰で欲求不満が・・・。なんだか、まんまと乗せられているような気がしないでもないんだけどさ(笑)ということで、ちょっと情報収集をしてみようかなと思っている今日この頃です。

あ、実は映画は2本観まして。1本は私が観たいやつ!ってことで「舞子はレディ」を観ました。これ、面白かった!姪っ子も楽しめたようで良かったし♪主役の女の子が歌がものすごく上手で聞き惚れちゃいました。


さ、10月は姪っ子たちの運動会に、母娘旅が待っております。楽しい月になりますように。



(2014.10.02)
ラベル:読書記録
posted by すずな at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月01日

パラドックス13(東野圭吾)

なんというかね、確かに面白かったんだけど、でも、モヤモヤというかスッキリしないというか・・・。なんとも微妙な読後感なんですよねぇ。

まず「P-13」という現象がイマイチ理解できず。まぁ、小説の中でも「何が起こるか分からない」って、曖昧にしてあったのはあったんだけどね。それなら、読んでるこっちも分かる訳がないよね~と、あまり気にせず読みましたけど(笑)

で、その「P-13」のせいで、東京に残されてしまった13人の男女。訳も分からない中、残された人々でなんとか生き延びようとするものの、様々な天変地異も襲い掛かってきて、一人欠け、また一人欠け・・・。

今までの状況と違う環境で生きていこうとするとき、人はどうなるのか。そういう意味では、様々な人間模様が読めて面白かった。そして、「世界が変われば善悪も変わる」というのは目から鱗でした。確かにそうだよなぁと思いつつ、でも、気持ちを切り替えるのはなかなか難しそうだなと思ったんですけどね。

どうなる、どうなる!?とワクワクハラハラドキドキしながら読み進めていったんだけど、「イブ発言」から一気に気持ちがトーンダウンしちゃいました。なんかね、すっごい違和感。たしかに、誠治の言いたいこともわかるけど、それって、もうちょっと先の話じゃないの!?と思えてしょうがなかった。今は、なんとか生きて、ある程度まで生き延びて、少なくとも10年先が見通せるようになってから、そういうことは考えればいいんじゃないのかなぁと思ったんですよねぇ。どうして、この時点でそこまで考えなければいけないのか。まぁ、それが誠治という人物なんだと言われればそれまでなんだけど。どうも、シックリこなかったんですよねぇ。

で、その気持ちのままラストまで読んじゃって。あの展開もモヤモヤでして。なんともスッキリしない読後感となってしまいました。最後に二人が出会ったのは嬉しかったけどね。




(2014.09.26 読了)





パラドックス13 (講談社文庫)
講談社
2014-05-15
東野 圭吾

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ラベル:著者(は) 読書
posted by すずな at 12:54| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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