2014年09月23日

盤上の夜(宮内悠介)

囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋など、盤上で行われるゲームにまつわる6つの物語。第33回日本SF大賞受賞作。


タイトルが気になっていたんですがなかなか手が出ず、その後、すごーく評判になっちゃって!SF大賞まで獲ってしまったので、これは読まねば!と手に取りました。


う、う~~~~~~~~~ん;;;
これはね~、残念ながら私にはちょっと合わなかったようです。読みながら痛感したのは、それぞれのゲームについての知識が私には足りない、ってことでした。それぞれのゲームに精通している人ならば、すごく楽しめたんだと思うんですが、どれもがほぼ初心者(というか知識ゼロ)の私にとっては、理解力の面でかなりの障害がありました。

特に、麻雀をやったこともないし、知識も全く無い私には、その章を読むのが苦痛でしょうがなかった。もうね、全く分らないんですもん。面白さを全く見つけられなくって・・・。途中で挫折しようかと思ったくらい。なんとか頑張って読んだけど、ただただ文字を追っていたという感じでしかなかったです。

最初の章については、そこそこ楽しめたかな。ただ、ちょっとリアリティに欠けるかなぁ。壮絶な人生だと思うし、こんなこともあるのかもなぁとも思ったけど、でも、微妙な違和感というか、いまいちシックリこなかったんですよねぇ。


ということで、期待も大きかったせいか、かなり残念な読書となってしまいました。



・盤上の夜
・人間の王
・清められた卓
・象を飛ばした王子
・千年の虚空
・原爆の局



(2014.05.18 読了)



盤上の夜 (創元日本SF叢書)
東京創元社
宮内 悠介

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本橋本石町やさぐれ長屋(宇江佐真理)

日本橋本石町にある弥三郎店(通称“やさぐれ長屋”)を舞台に、様々な事情を抱えた住人たちが貧しいながらも一所懸命に生きる姿を描いた連作短編集。


宇江佐さんの江戸人情物語、って感じかな。一本気な職人、出戻りの若い娘、旦那が帰ってこなくなった女房などが、時に喧嘩をしながらも、支えあい助け合って生きている。仲が良くても他人同士、ちょっとしたことでいがみ合ったり、感情のすれ違いもあるんだけど、同じ長屋に住む者同士、最後は落ち着くところに落ち着いていく。そんな人々と、一緒に困ったり、怒ったり、しんみりしたり、そして、笑ったりしながらの読書となりました。

誰だって、生きていればいいことばかりじゃない。大変なこともあるし、ツライこともある。他人には分からない悩みも抱えていたりするんだよなぁと、そんな当たり前のことを改めて思い出させてくれる作品でした。

最後はしんみり寂しくなるなぁと思いながら読んでいたんだけど、あ~良かったなぁと思えるラストに落ち着いてホッとしました。


・時の鐘
・みそはぎ
・青物茹でて、お魚焼いて
・嫁が君
・葺屋町の旦那
・店立て騒動


(2014.05.16 読了)





日本橋本石町やさぐれ長屋
講談社
宇江佐 真理

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ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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