「竹取物語」をモチーフにしたファンタジー。
図書館で見かけて「これは絶対に好き!」と確信して手に取りました。読み始めてすぐに心の中で喝采を叫び、そのまま一気に読了。面白かった!私の直感も、まだ大丈夫だな~とホッとした1冊でした(笑)
武官となるのを拒んで家出した弥吹、彼を追ってきた幼馴染の朝香、そして旅の途中で二人が出会ったキヨとアキ。4人の少年少女たちが、必死に自分の運命に抗おうと奮闘する姿に胸が熱くなりました。子供たちが頑張るお話は大好きなのもあって、とにかく「がんばれ、負けるな!」と声援を送りながらの読書。それぞれの想いに胸をぎゅーっと掴まれて、とっても切なくなったりもしたり。ドキドキしたり、ハラハラしたり、ウルウルしたりと忙しくも楽しい読書が出来ました。
「竹取物語」を素敵にアレンジしてあって、そこをそうしたか!そうきたか!と、とーーーっても楽しめました。
ただね。楽しめたんだけど、こういうのもアリだとは思うんだけど!ラストがね~;;;最後まで描いてよーっ!と思ったのは私だけでしょうか。今後を想像できるラストだし、読んだ人の想像も膨らむラストだとは思うんだけど・・・。でも、「あれ、これって続き物だったっけ?」と思っちゃったんですよねー。もしかして、続編を書こうと思ってらっしゃるのかしら。だったらいいけど、このラストはちょっともやもやしちゃったのでした。できれば、その後の彼らの姿を読みたいなぁ・・・。
(2014.05.12 読了)